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避難先や避難グッズを確保しておこう

富士山の噴火はかなり以前から警戒されているため、付近の都市では特に、ハザードマップなどで避難先や避難経路などが周知されています。ハザードマップには溶岩流・火砕流・火山灰などそれぞれの到達予想地点や、何がどれくらいのスピードで迫ってくるのか、発令される警報の種類や、取るべき行動などがわかりやすく説明され、全戸に配布されている他、観光客も入手できるようになっているのです。

火山の噴火に関しては、時期を予知することは比較的可能でも、その規模やどんな噴火をするのかを予知することは非常に難しいとされているため、被害状況が想定しづらいのも苦労する点です。たとえば、大量の溶岩が流出した貞観の噴火と、溶岩流はなかったが火山灰や噴石の被害が多かった宝永の噴火ではその対処も全く違ってきます。しかし、実際に噴火が起こった時に「想定外」では話になりませんから、そういった可能性をすべて考慮しながら避難計画を立てることが大切なのです。



避難先の確保

富士山が噴火をしたら、住民はまずハザードマップにしたがって避難を行います。大きな被害が及ばない距離にある小学校などが避難先に指定されていることが多く、とりあえずはその避難先に向かうことを考えましょう。避難先に指定されているところには、避難民が集まることを想定して直後から救援物資の手配などが行われます。こうした物資を確実に受け取るためにも、できれば他地区であっても避難先に指定されている施設に向かいましょう。もちろんそれまでに危険が及ぶようならば安全確保が第一ですが、火山の噴火の場合には地震や津波とは違い、丈夫な建物の中にいるから安全というわけにはいきません。どんなに丈夫な建物でも溶岩流は飲み込んでいきますから、地域によっては命に関わります。とにかく遠くへ逃げることが大切なのです。

新潟県中越沖地震の被災所内の様子 災害写真データベースより避難所での避難生活は、大勢の知らない人と同じスペースで寝起きをするため、かなりのストレスが伴います。東日本大震災でも、避難している人たちの疲労やストレスが大きな問題になりました。火山の噴火で避難した場合、自宅の状況にもよりますが、家に戻れるのがかなり先になることも少なくありません。過去の富士山の大規模噴火が数か月から数年にわたって行われたことを考えると、立ち入ることすらできない状態が数年続くことも想定されるのです。

つまり、富士山の噴火に伴う避難では、かなり長期にわたって避難生活を余儀なくされると思われます。自宅が避難区域に入っている場合は特に、長期の避難先として受け入れてもらえるように遠方の親戚や友人などに頼んでおくことをおすすめします。もちろん現地にも仮設住宅の建設などが行われるはずですし、順次そこでの生活も可能になるとは思いますが、それでもかなりの期間を避難所で過ごすことになるのは確実です。子どもたちへのストレスなどを考えても、できれば落ち着ける環境に避難するべきでしょう。もちろん交通網が遮断されることも考えられるので、行きたくても行くことができないという状況になるかもしれませんが、「行く先がある」というだけでも精神的にはずいぶん支えになるはずです。



避難グッズの確保

噴火の予知がある程度可能になったとはいえ、突然の噴火も十分に想定されますし、避難指示が出てから準備をしていたのではパニックになって必要なものを持ち出せないこともよくあります。いつでも落ち着いて避難できるように、普段から避難グッズは準備しておきましょう。



●非常持ち出し袋

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●ゴーグル

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●防塵マスク

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●ヘルメット

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●ライト

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●レインコート

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●現金

すくなくともこれだけは用意しておきたいところです。


非常持ち出し袋

防災グッズに必要とされるもの 総務省消防局HPよりこれはいわゆる非常袋で、セットで売っているものも多いですよね。保存食や水、簡易トイレ、アルミ温熱シート、軍手、簡易ラジオなどが含まれます。地震など火山の噴火以外の災害時にも必要となるため、どこの家でも一つは常備しておくべきセットになります。簡易ラジオは、携帯電話の充電などができる手回し式のものだと便利です。家族が1〜3日生き延びられるだけの装備を考えて用意しましょう。

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ゴーグル

火山が噴火した後は、広範囲に火山灰が降り注ぎます。
この火山灰は、タバコのはいのようにサラサラした柔らかい灰ではなく、細かい土やガラスの破片のようにとがっています。手を切ったりするほど鋭利なものではありませんが、目に入ると角膜に傷をつけたり、角膜剥離を起こす危険性もあります。 目をも守るために、普通のメガネなどではなく細かい灰も遮断できるゴーグルが必要です。
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防塵マスク

火山灰は体に毒になる成分を含んでいるわけではありませんが、吸い込むことで気管支に炎症を起こすこともあります。 健康な人でも喉や胸に不快感が現れたり、咳がでたりするのを防ぐために、常に防塵マスクをつけておきましょう。 特に、喘息など気管支に疾患がある人は、吸い込んだ火山灰で症状が悪化することもあるので、必ず防塵フィルターを身に付けるようにします。 火山灰は非常に粒子が細かく、家の中にまで入り込んできます。気になる人は、家の中でマスクをしておくといいでしょう。
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ヘルメット

富士山が噴火すると、かなり遠くまで噴石や火山礫が飛ぶことが予想されます。直径6cmを超えるような大きな噴石が5q以上飛ぶことはこれまでの例でもほとんどありませんが、宝永の噴火では2cmの火山礫が20km飛んだ記録があるので、かなり遠くまで警戒する必要があります。1〜2cmの小さな火山礫でも、遠くから跳んできたものが頭に直撃すると命に関わりますので、ヘルメットなど頭を保護するものが必ず必要です。また、風向きによっては粒が大きな火山灰が降ることもありますので、外に出るときは常に注意しておきましょう。
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ライト

火山の噴火や溶岩の流出によって電線などが損傷して大規模な停電が起こることは十分に考えられます。安全確保のためにも、必ずライトは用意しておきましょう。また、富士山が噴火して大量の火山灰が上空に噴き上がった場合、太陽の光を遮って昼でも暗くなることも考えられます。実際、過去の噴火ではそうした記述はいくつも見られますし、火山灰で視界が悪くなることもあり得ます。
そんな時のために、長時間の使用にも耐えるLEDのライトを用意しておくと安心ですね。もちろん電池の替えもお忘れなく。
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レインコート

絶対に必要なわけではありませんが、レインコートも火山灰が降るときにはあると便利です。火山灰が服に付着して室内に持ち込まれたり、肌に付着したりすることを防ぐことができます。
火山灰が降っている状況で雨が降ると、火山灰が雨を吸って黒い雨になり、衣服などを汚すこともあります。衣服を汚さないためにも、レインコートを用意しておくと安心です。
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現金

噴火の影響でATMが使えなくなることも十分考えられます。もちろん非常時にクレジットカードが使えるとは思えないので、ある程度の現金は持っておくようにしましょう。